けの汁
 東北新幹線全線開業後の誘客と、映画・テレビドラマ等の誘致を目的に、つがる市フィルムコミッションが製作した。多くのつがる市民が出演、協力し、プロの映画制作者と一緒に作り上げた。今年5月に地元の映画館で2週間の限定公開をし、朝1回のモーニング上映ながら868人の動員を果たした。日本を代表するフォークシンガー・三上寛(中泊町出身)と元青森放送でアナウンサー経験のある小林あずさが父娘役を演じる。若手実力派の浜丘麻矢、石田法嗣、天野浩成らが脇を固める。
 今では失われつつある日本の地方文化を題材に取り上げ、津軽弁や馬市まつり、郷土料理「けの汁」など、つがる地方の魅力がいっぱい詰まった、どこか懐かしさを感じさせる感動作となった。
 亡くなった母親の思いが、馬市まつりの時期、夫に思いを伝えに現れる…。それは、実の娘に何も残せなかった母としてやり残した思い。せめて、娘が嫁に行く日までに、少しでも家の伝統を伝えることができたなら。そして馬市の送り火に、母の思いは昇華する。残された人々の思いを受け止めながら、娘は強く親子の絆を、故郷のありがたさを再認識し、人と人との「結び・絆」を映し出す…。 2011年/33分(ショートムービー)

STAFF
監督・脚本/千村利光
プロデューサー/三橋輝規/湊谷恭史
撮影/百瀬修司
編集/高柴隆一
製作・制作/つがる市フィルムコミッション/ザフール

CAST
三上  寛
浜丘 麻矢
小林あずさ
天野 浩成
石田 法嗣
素敵な夜、ボクにください
 トリノ冬季オリンピックで日本でもメジャーになったカーリングと、女子日本代表「チーム青森」。本作は、その青森を舞台にした日韓カーリング・ラブコメディだ。カーリングを通して恋が盛り上がっていく様子は、最後までハラハラドキドキの恋愛模様が楽しめる。監督は「櫻の園」「12人の優しい日本人」でさまざまな映画賞を受賞した「あおもり映画祭」の常連・中原俊。主演は「雪に願うこと」「ゲゲゲの女房」と出演作が続き、最近では国際的にも評価されている吹石一恵。W主演の日本映画初主演となるキム・スンウは、2000年にチェ・ジウと共演したドラマ「新貴公子」で広い人気を獲得。ぺ・ヨンジュとのTVドラマ「ホテリアー」(01)で大ブレイク。03年にドラマ「ローズマリー」で、最優秀演技賞を受賞した韓流スターで、運動神経抜群な面を披露している。
 カーリング選手として挫折し、日本に来た韓国人ジンイル。東京で女優活動をしているが全く売れない、いづみ。二人の共通点はわがままな性格。ひょんなことからいづみは青森でカーリングチームを結成することに。そのチームをジンイルがコーチすることになり、二人の間に恋が芽生え始める。果たして、二人の恋の行方は…。 2007年/104分

STAFF
監督/中原 俊
脚本/黒沢久子/祢寝彩木
企画/小澤俊晴/鈴木隆則
プロデューサー/鈴木嘉弘/植村真紀
撮影/石井浩一

CAST
吹石 一恵
キム・スンウ
占部 房子
関 めぐみ
枝元  萌
ジャーマン+雨
 閉塞気味な日本映画界に風穴を開けるように登場した横浜聡子監督(青森市出身)。「ちえみちゃんとこっくんぱっちょ」で第2回CO2オープンコンペ部門最優秀賞に選ばれ、「ジャーマン+雨」では第3回CO2シネアスト大阪市長賞を受賞した。「フランクフルトニッポンコネクション」「@ff第16回あおもり映画祭」上映後、東京・ユーロスペースを皮切りに全国で順次公開。大きな反響を呼び「2008年度日本映画監督協会新人賞」を受賞する。自主映画としては異例の出来事である。一躍業界が注目する中、青森県内で商業用長編デビュー作「ウルトラミラクルラブストーリー」(2009年)を撮影。人気俳優・松山ケンイチ主演やオール津軽弁映画であることが大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。
 ブスで孤独で性格も最悪、生きるためなら子供からも平気でお金を巻き上げるという前代未聞の主人公、よし子の七転び八起きの物語。性格の悪いよし子だが、なぜか家には毎日子供が集まって来る。彼らのトラウマをムリに聞き出しては歌にするという、自分丸出しの開き直りっぷりが爽快だ。よし子を強烈に演じるのは「そんな無茶な!」の野嵜好美。他にテレビ「あぐり家日和」の藤岡涼音など。 2007年/80分

STAFF
監督・脚本/横浜聡子
プロデューサー/橋詰和幸
撮影/平野晋吾
製作/アド・コネクト・ゾーン/横浜プロ
配給/リトルモア

CAST
野嵜 好美
藤岡 涼音
ペーター・ハイマン
本多 龍徳
徳永 優樹
ウルトラミラクルラブストーリー
 自主映画「ジャーマン+雨」で、「2007年度日本映画監督協会新人賞」を受賞するなど、映画界に衝撃を与えた横浜聡子監督(青森市出身)の商業映画デビュー作。青森を舞台に、農業をしながら暮らす子供みたいな純粋な青年が、初めての恋に向かって猛アタックする姿を描いたラブストーリーで、嘘みたいな出来事を次々と巻き起こす。「デトロイト・メタル・シティ」や「デスノート」シリーズなど数々の話題作でその才能を爆発させて来た松山ケンイチ(むつ市出身)が主演を務め、なんと「オール津軽弁(字幕なし)」のセリフで、変人農業青年という役どころに挑んだ。恋のお相手・町子先生を麻生久美子が演じている。
 青森で農業を営みながら一人で暮らす水木陽人は、やることな こと全てが常識外れな変わり者。心は純粋だが、落ち着きが全くなく、周囲に手を焼かせてばかりいた。ある日陽人は、ワケあって東京からやって来た保育士の町子先生と出会い、一目惚れする。恋を知らない陽人にとって、生まれて初めての恋。「結婚しよう」と猛アタックを仕掛けるが、全く相手にされない陽人は、ある日とんでもない行動に出る…。2009年/120分

STAFF
監督・脚本/横浜聡子
プロデューサー/中野朝子/土井智生
撮影/近藤龍人
音楽/大友良英
主題歌/100s「そりゃそうだ」 

CAST 
松山ケンイチ
麻生久美子
藤田 弓子
原田 芳雄
渡辺美佐子
オレンジダイナマイト
 昔むかし「桃から生まれた町」と書いて「桃生町(MONOUCYOU)」という東北の小さな町に、桃井太郎という、それはそれは足の速い元気な男の子が住んでいました。太郎にはライバルがいて、その名を浦島龍助と言い、2人は喧嘩をしながらも仲良く育って行きました。いつしか2人には家具屋の竹内ひかる、その幼なじみの織部千鶴、一つ下のガキ大将・金田朗、秀才小学生・藁蘂和馬といったかけがえのない仲間ができ、やがて中学に入るとたった4人しかいない男子バスケ部を作りました。町内では伝説とされる88年度青海春風中学(青春中学)男子バスケ部の設立である。「オレンジダイナマイト」はそんな彼らが大人になった後の物語のひとつ…。
  今回の主役は「ウラシマ」こと浦島龍助。彼は18歳で高校を卒業すると、ロックバンド結成を夢見て単身上京。しかしそんな事も忘れるほどに、10年の月日が流れていた…。そんなある日届いた小包(みかん箱)。差出人は「乙姫」そして「絶対にあけないでください」の文字が。彼はいつもの実家の母からの小包だと思い、開けてビックリ玉手箱!!いや、みかん箱!?その中身は時限爆弾だった。残り時間60分!さあ、どうする!?そして、誰が??現代版“浦島太郎”の物語!! 2004年/75分   

STAFF 
美術★製作総指揮・原作・脚本・監督・編集/橋達也
美術★製作総指揮補/櫻井啓介/松葉明子/濱本敏治 
アソシエイトプロデューサー・監督補/千村利光
音楽/森康弘/柴山立行/斎藤努

CAST
鈴木 浩介
猪野  学
高橋かおり
渋谷 琴乃
綱島郷太郎
黒蜥蜴(くろとかげ)
 怪奇ロマンの名手・江戸川乱歩の長編推理小説「黒蜥蜴」は、宝石等の財宝を盗む女賊と名探偵・明智小五郎が対決する代表作。初出は連載小説として、雑誌「日の出」1934年1月号〜同年12月号に連載された。1957年12月「名探偵明智小五郎文庫2『黒い魔女』」(ポプラ社・刊)は、少年向けにリライトされた作品で、氷川瓏による代作である。少年探偵シリーズ(ポプラ社・刊)にも収録され、ロングセラーとなった。
 三島由紀夫を始め複数の戯曲化され、多岐の団体により幾度も舞台上演された。高階良子とJETと北沢バンビによる3度の漫画化、大映・松竹による2度の映画化、テレビドラマでも多く放映された。
 この乱歩の小説「黒蜥蜴」を三島由紀夫が劇化、新藤兼人が脚色し、昨年惜しくも亡くなられた井上梅次監督がメガホンをとったのが1962年版の「黒蜥蜴」(大映)。歌あり踊りありのミュージカル仕立ての探偵ドラマで、全身から妖艶なオーラを放つ女盗賊の京マチ子の怪演、全編に漂うカルトな雰囲気は、見る者の心に鮮烈な印象を残す。「@ff第20回記念あおもり映画祭」の「シネマディクトは昔、奈良屋劇場だった」シリーズ番外編として特別上映する。 1962年/102分

STAFF
監督/井上 梅次
脚本/新藤 兼人
音楽/黛  敏郎
製作/大 映
配給/角川映画

CAST
京 マチ子
大木  実
叶  順子
川口  浩
三島 雅夫
俺たちの未来(あす)
 夢と希望を胸に東京へ出てきて3年目の主人公・田鎖。社会人としての生活は、毎日が充実していた学生時代とは裏腹に、思うように仕事ができず、上司からも怒られる毎日。そんな日々から逃げ出したいと思っていた田鎖は、新幹線開業をきっかけに学生時代を過ごした青森へと戻ってくるのだった。そして大学や町なかと学生時代の思い出を辿っていると、偶然訪れたラーメン屋で、大学を卒業して以来会っていなかった友人・奈央と出会った。何でも彼女によると、その日の夜にかつての仲間たちが集まるらしく、それを聞いた田鎖は懐かしさと喜びで胸を躍らせた。久しぶりに会った友人たち。青森はなにも変わっていないと思っていたが、それぞれ未来へと進んでいることを知った田鎖。さらに、ふとしたことから親友・高村と口論になり、家を飛びだしてしまう。夢と希望を無くした田鎖はこのまま東京へと帰ってしまうのか・・・。
 誰もが感じる孤独感や挫折をテーマに、学生制作により生まれたヒューマンドラマ。2010年/27分(ショートムービー)

STAFF
監督/成田早貴
助監督/兼平美由紀
プロデューサー/高村悠太
原案/田鎖隼人
脚本/原知里
記録/斎藤奈央
カメラ・編集/阿部一馬・福井優典

CAST
田鎖隼人
阿部一馬
兼平美由紀
斎藤奈央
高村悠太
成田早貴
原知里
福井優典


第6回青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバル
※詳しくはこちらから---第6回青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバル公式サイト

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竹山ひとり旅
 昨年、生誕百年を迎えた津軽三味線の名人・高橋竹山の苦難の半生を中心に、自ら放浪芸人を名乗る若き日の竹山を描く。脚本・監督は「裸の十九才」「午後の遺言状」「生きたい」など、国内最高齢の99歳にして今なお現役監督の日本映画界の巨匠・新藤兼人。竹山本人も出演している貴重な映画であり、青森県内各地を合宿スタイルで完成させたという近代映画協会の伝説的な名作である。
 高橋竹山。本名は定蔵で明治43年生まれ。定蔵は3歳の時に麻疹をこじらせ、半失明。この年は東北地方が大兇作で、母の必死の看病もかなわなかった。他の子供たちと同じ様に勉強ができないため、小学校も中途退学。15歳の時、行く末を心配した母により、隣村の戸田のボサマの弟子として住み込み、三味線と唄を習った。そして、青森、秋田、北海道などを回った。17歳の時、独立。青森の十日町に、社会の底辺に生きる芸人や貧しさの中にも明るく生きる人々がいた。船小屋や山小屋で寝たりしたが、定蔵はそこで多くの友人を得た。こうして定蔵は、貧しさと闘い、生き続けた。そのうち、八戸の盲唖学校へ入学。戦後の昭和25年、成田雲竹の伴奏者となって「竹山」の号をもらった。時に竹山41歳であった…。

STAFF
脚本・監督/新藤兼人
製作/高嶋 進/佐藤貞樹/能登節雄/赤司学文
撮影/黒田清巳
音楽/林  光
美術/大谷和正

CAST
林  隆三
乙羽 信子
金井  大
倍賞美津子
高橋 竹山
赤い夕陽のジュリー
  「わしらでも映画作れるべが?」「出来る出来る!」と、町民と映画監督・崔洋一さんとの会話から出来た映画「田んぼdeミュージカル」。初制作から10年、北海道むかわ町、穂別地区は、町のお年寄りを中心に映画作りで街おこしをして来ました。「田んぼdeファッションショー」「いい爺いライダー」と発表し、もらった賞は数知れず。そして、これが穂別最後の作品となります「赤い夕陽のジュリー」。設定はなんと「西部劇」。ジュリーと呼ばれる獣医さんを軸に、善と悪、時代の変化、戦争反対、愛と平和を歌って踊って楽しく描きます。前作までは「完成するまで葬式だすな」が合言葉でしたが、今作の合言葉は「棺桶の前にカンヌ!」と前向きです。

STAFF
総合指導/崔 洋一  
監督/伊藤好一  
脚本/斉藤征義  
編集/本多紀子
音楽/中野憲明  
制作進行/中澤十四三



CAST
高橋 博志 
宮田 重晴 
原明  広 
長谷川友美 
棚橋 幸子 
奥泉  光(特別出演)
此の岸のこと
  「あおもり映画祭」最多来場ゲストであり、スタッフの誰もが尊敬する映画人・笹岡幸三郎プロデューサー。その笹岡氏が「この人、才能あるから…」と言って、あおもり映画祭で上映し、お招きした映画監督が3名います。1人目は「月とキャベツ」「はつ恋」「小川の辺」の篠原哲雄監督。2人目は「阿賀に生きる」「花子」の佐藤真監督(故人)。そして3人目が「此の岸のこと」の外山文治監督です。前作「星屑夜曲」では“恋人の死からの再生”をテーマに、観る者すべてにさわやかな感動を与えてくれました。今作は老老介護をテーマに、あえてセリフを入れずに30分の短編ながら「愛」「死」「生」を描いています。「伊参スタジオ映画祭」(群馬県)、「函館港イルミナシオン映画祭」「ゆうばり映画祭」(北海道)と、上映されるたびに絶賛の嵐が巻き起こる感動作。泣かせます。ハンカチをお忘れなく。

STAFF


脚本・監督/外山文治  
撮影/上野彰吾  
編集/阿部史嗣  
音楽/松本あすか

CAST


遠山 陽一(さいたまゴールド・シアター)
百元 夏繪(さいたまゴールド・シアター)
傷だらけの天使
  ケチな探偵コンビが繰り広げる義理と人情の旅を、みちのく路を舞台に、コミカルに描いたロードムービーの傑作。監督は良質なエンターテイメントとして日本映画界に大旋風を巻き起こした阪本順治。脚本は往年のTVシリーズ「傷だらけの天使」のキャラクターをもとに、「のぞき屋」の丸山昇一が執筆。撮影を「ユメノ銀河」の笠松則通が担当している。主演は日本を代表する俳優・豊川悦司と「あの夏、いちばん静かな海。」で注目を集めた真木蔵人。
 満と久は、行き当たりばったりの生活を送る探偵コンビ。久に愛想を尽かされ、とうとう事務所を畳むことになった満は、足立から最後の仕事を受け、シャブ絡みの調査のためにある雑居ビルに潜入する。ところが、そこでヤクザに襲われて瀕死の状態の倉井という男に出会ったことから、彼の幼い息子の蛍を別れた妻の元に届けることに。お人好しの満は蛍を連れて一路、岩手県宮古へと向かう。しかし、母親は青森に引っ越した後で、二人は途中で合流した久と共に青森へ向かった。だが、ようやく会えた満の母・和江は、別の男との結婚を控えていて、蛍を引き取ることはできないと言う。いたたまれなくなった満と久は、蛍を父方の祖父が住む七戸へ連れていき、引き取ってもらうことにした…。 1977年/118分

STAFF
監督/阪本順治
プロデューサー/椎井友紀子
脚本/丸山昇一
撮影/笠松則通
音楽/井上尭之

CAST
豊川 悦司
真木 蔵人
原田 知世
類家 大地
菅原 文太  
新・仁義なき戦い。
  作家・飯干晃一が実録を基に発表した小説「仁義なき戦い」を菅原文太の主演で深作欣二監督が映画化。番外編も含め9作が作られ、日本映画史に一時代を築いた人気シリーズとなった。「顔」で映画賞を独占した阪本順治監督が、現代版の「仁義なき戦い」に挑んだ意欲作。大組織の跡目争いに翻弄される男たちの姿を描いた群像バイオレンス作品で、豊川悦司とミュージシャン・布袋寅泰が主演。
 物語の主舞台を戦後の広島から現代の大阪に移し、貧しく育った幼なじみの男二人が、それぞれ広域暴力団の跡目争いに巻き込まれ、対立する過程を描く。関西で実際に起きた事件がモデルになっているが、政治の舞台裏・密室劇にも似て、深作版とは全くタイプの異なる群像劇とも言える。阪本監督は「みんなが持っている暴力の衝動や、どんな組織にもある密室性をこの映画で表現していきたい。 深作欣二さんのスタイルでなく、全く違うものを狙う」と語った。
 岸部一徳、佐藤浩市らの重厚な演技も見逃せない。また、布袋寅泰が作曲した今作品のオリジナルのテーマ曲「新・仁義なき戦いのテーマ」が、世界的な映画監督クエンティン・タランティーノにより、大ヒット映画「キル・ビル」のテーマ曲として使用された。 2000年/109分

STAFF
監督/阪本順治
プロデューサー/厨子稔雄/豊島泉/椎井友紀子
脚本/高田宏治
原作/飯干晃一
音楽監督/布袋寅泰

CAST
豊川 悦司
布袋 寅泰
佐藤 浩市
岸部 一徳
哀川  翔
座頭市 THE LAST
 勝新太郎主演でお馴染みの「座頭市」が、「西遊記」の香取慎吾主演、「闇の子供たち」の阪本順治監督のコンビで映画化された。「THE LAST」と銘打つだけあり、今回が時代活劇の傑作シリーズ「座頭市」の完結編となる。特に圧巻なのはヤクザの親分・天道を演じた仲代達矢。人間離れした存在感を見せつけ、見る者を圧倒する。コミカルなイメージの強い香取も、盲目の居合の達人・座頭市を好演。勝新座頭市にも通じる軽みとおかしみを見せている。
 雪原の中での斬り合いシーンなど、監督こだわりの映像が随所に見られる。孤高の渡世人・市の最後の壮絶な生き様を描く。市の最愛の妻・タネ役には、石原さとみが好演している他、反町隆史、倍賞千恵子、仲代達矢など、ベテラン勢が脇を固めている。
 最愛の妻・タネに「これが最後」という約束をして、市は最後の死闘に臨むが、やっと終わるかと思ったその時、タネが追手の刃に落ちてしまう。絶望に沈む市はタネとの約束を守るため、もう人を斬ることはせずに平穏な暮らしをしようと故郷に帰り、かつての親友・柳司の家に身を寄せる。百姓として静かに暮らそうと仕込み杖を置いた市だったが、更なる壮絶な運命が待ち受けていた…。  2010年/132分

STAFF
監督/阪本順治
プロデューサー /前田久閑/椎井友紀子
脚本/山岸きくみ
原作/子母澤寛
音楽/プロジェクト和豪

CAST
香取 慎吾
石原さとみ
反町 隆史
倍賞千恵子
仲代 達矢
いこかもどろか
 女好きのサラリーマンとギャンブル好きの女が、大金をめぐって暴力団や警察と争う様子を描いた青森市ロケ作品。軽快なテンションで福島、青森、北海道とロケを敢行。その景観も見もののジェット・コースター的ラブ・コメディの傑作。原作・脚本はTV「男女7人夏/秋物語」の鎌田敏夫。監督はTBSのディレクター・生野慈朗で、映画はこれが第一作目である。
 田口翔平は証券会社のサラリーマンだが、暴力団の金を使い込んでしまい、ひったくりを思いついた。しかし、ひったくった金を向 井小夜子という、ギャンブルで会社の金を使い込んだ女に横取りされてしまう。翔平は小夜子と金を山分けし、さらに二人で強盗を計画。画廊から金を盗んだ。しかし、その金をまた別の男にひったくられてしまう。二人は新幹線の社内で金を取り返し、福岡で下車。レンタカーで東京へ戻ろうとするが、今度は逆に警察や暴力団から追われることになった。温泉で一泊し、トラックに潜り込んだか、行き先は東京ではなく青森だった。そこで、二人は悪徳刑事・平山と藤沢に金を奪われ、翔平は重傷を負った。小夜子は金を取り返しに警察署に忍び込み、車椅子の翔平と共に逃走するのだった…。 1988年/105分

STAFF
監督/生野慈朗
プロデューサー/黒澤満
脚本・原昨/鎌田敏夫
撮影/仙元誠三
音楽プロデューサー/恒川光昭

CAST
明石家さんま
大竹しのぶ
清水 紘治
渡嘉敷勝男
小林 稔侍
★☆ @ff第20回記念あおもり映画祭』応援企画 ☆★
「ありがとう13周年」くものすカルテット LIVE IN 青森

※詳しくはこちら−−−くものすカルテット LIVE IN 青森チラシ(pdf)
(C)つがる市フィルムコミッション、ザフール
(C)2007「素敵な夜、ボクにください」製作委員会
(C)「ウルトラミラクルラブストーリー」製作委員会
(C)横浜プロ
(C)角川映画